ThinkPad X201 Tabletレビュー コンバーチブル構造のノートPC
ThinkPad X201 Tabletは2010年3月に登場した12.1型のノートPC。
![]() タブレットスタイルでの操作も可能なコンバーチブル構造を採用したモバイルノートで、写真のように液晶をひっくり返す事が出来るようになっている。 もちろん、液晶はタッチ操作を行えるようになっており、用途によっては結構便利な製品である。 とはいえ、タブレットが流通している今となっては、ニーズはなくなってしまったのではないだろうか。面白い製品ではあるのだが、モバイルノートとしてはごつく重めである。 ![]() ![]() 天板のデザインは、他のX2xxシリーズの製品の天板とはやや異なっている。 といっても、見た目はそれ程変わらない。 ![]() 左側面には電源コネクターに排気口、VGA、LAN、Powered USB、無線LANのスイッチ、ExpressCardスロット。 ![]() 前面にはSDカードスロットが搭載されている。 スロットの上部に見えるものは単なる取っ手である。液晶を回転させる際に使う。 ![]() 右側面に配置されているのはUSB2.0、ヘッドフォン出力、マイク入力、モデム、HDDベイ、ペン収納、USB2.0。 ![]() ![]() 背面には何もない。 ヒンジが中央に一箇所だけ配置されている。回転するタイプのヒンジである。 ![]() 付属のペン。替え芯付き。 ![]() ペン収納には、ペンを差し込んでおく事ができる。 ![]() キーボードは他のX201シリーズと同じものである。 ![]() タッチパッドが搭載されている。かなり狭いが、パッドやボタンの質感は悪くない。 ![]() 12.1型WXGA(1,280×800)マルチタッチ対応非光沢液晶を搭載している。 ![]() ![]() 液晶の左右には、他のモデルでは見慣れないボタン類が配置されている。これは、タブレットスタイル時に使用するものである。 タブレットスタイル時は、液晶がキーボードを覆うような形態となっているため、キーボード上のキーやボタンの操作を行うことができない。 タブレットスタイル時であってもそれらの操作を行えるよう、液晶側に幾つかのボタンが搭載されている。 液晶を回転させてみる。 ![]() ![]() ![]() ![]() 何度も回転させる事を想定し、ヒンジはかなり丈夫に作られているようだ。 ![]() 底面。 この辺りの構造は、X201などと同じようである。 ![]() 中央にはメモリスロットを搭載。 ![]() 側面にはHDDベイ。メンテナンス性は良い。 ![]() 液晶を拭くためのクリーナーが付いている。ThinkPadロゴいり。 次に、簡単に性能面に触れてみたいと思う。 今回掲載しているThinkPad X201 Tabletの主な構成は、Core i7-640LM(2.13 GHz〜2.93 GHz)、QM57 Express チップセット、2GBメモリ、5400rpmの320GB HDDという内容。 i7を搭載している分、この当時のモデルでは性能はそこそこ高めで、タッチパネルでの操作も普通にできる。 ただ、タブレットが流通している今から考えると、タッチパネルでの操作は今ほどスムーズには行かなかったように思う。 ![]() ![]() ![]() エクスペリエンスインデックスのデータ等を紛失してしまったようで、ベンチマークの結果は上記の3点のみとなるが、一般的な作業に関してはそこそこ快適だったと思う。 もちろん、ゲーム等は到底できる性能ではない。(する人もいないと思うが) こういったマシンが必要かそうでないかはさておき、コンバーチブル型になってもThinkPadらしいしっかりとした作りは他の製品と同様だと思う。 液晶をまわす動作一つをとっても安定感があり、モバイル時の利用でも安心して使う事ができる。 この頃のThinkPad製品はバッテリー駆動時間があまり長くなく、外で使うにはより容量の大きいバッテリーが必要となる事が多かったのが欠点ではあるが、堅牢性等を重視される方には良い製品だったのではないだろうか。 最後に・・ ![]() ThinkPad X201 Tabletには、SimpleTapというタッチパネルでの操作に最適化されたソフトウェアが搭載されている。 ![]() 輝度や音量の調整などを画面をタッチして簡単に行えるというもので、 写真のようなインターフェースを利用する。(各機能がタイルに割り当てられており、タッチするだけで操作ができる) タブレットスタイルでの操作時には結構便利である。 なお、今現在(2012年)の製品にも「SimpleTap」は存在するが、 今のSimpleTapはAndroid風のインターフェースに変更されており、より多くの機能を使用できるようになっている。 タッチ機能を持つ製品であれば、より便利に使えるのではないだろうか。 |