ThinkPad X230 のMini PCI ExpressスロットにmSATA SSDを追加する手順(3)
リカバリーメディアを作成した前回(ThinkPad X230 Factory Recovery Diskによるリカバリーメディア作成手順)に続き、今度はSSDの追加について触れたいと思う。
![]() SSDの追加といっても、HDDをSSDに換装するのではなく、mSATA SSDをX230のMini PCI Expressスロットに追加する。 X230では、購入時のカスタマイズでキャッシュ用として利用するmSATA SSDの選択が行えるようになっているが、今回追加するmSATA SSDはキャッシュ用として利用するのではなく、起動ドライブとして利用する。 元々搭載されていたHDDは2ndドライブとして利用できるなど、無駄のない構成である。 Mini PCI Expressスロットにアクセスするためには、キーボードとパームレストを開かなくてはならない。キーボードとパームレストを開くには、まず底面にある各所のネジを外す必要がある。 というわけで電源を落としたX230を裏返し、できればバッテリを取り外しておく。 ![]() 上写真を参考に、水色の矢印先にあるネジと赤色の矢印先にあるネジをすべて外す。ネジはなくさないように注意したい。 色分けしたのは、水色がパームレストで赤色がキーボードだという事を示すためである。といっても別に、分けて考える必要は全くない。 ネジをすべて外したらX230を表向きにひっくり返し、今度はキーボードとパームレストを開く。 ![]() まず、キーボードを上に押し上げるように少しずらし、パームレストに引っかけてある爪を外す。 そのままゆっくりと持ち上げると・・ ![]() このような状態である。 キーボードにはコネクターが接続されているため、勢いよく持ち上げないように注意。 このコネクターは外してしまった方が作業がしやすいが、私は面倒なので、接続したまま作業を行う。 次に、パームレスト側に接続されている、パームレスト・ケーブルを外す。 ![]() ![]() 接続されているコネクター付近の白いロックを外せば、ケーブルは簡単に引き抜く事ができる。 ケーブルを抜いたら、パームレストを開く。 ![]() パームレストの左右が本体の方にラッチで固定されているため、少し力が要るかもしれない。パームレストを割らないように注意。 ![]() パームレストを開いた状態。 Mini PCI Expressスロットは写真右側にある。 各種の配線が黒いテープで固定されているので、テープを外す。その際、接続されている配線が外れないように注意する。(外れても接続しなおせば良い) ![]() テープを外した状態。 ![]() さらに、写真矢印先のネジを外す。 ネジを外したら、SSDをスロットに取り付ける。 ![]() カードタイプの小さなSSDである。 容量は128GB。 普通サイズのSSDよりも少し高いが、最近は前に比べると割高感がなくなってきたかもしれない。 ![]() SSDをスロットに取り付けたあと、先ほど外したネジでSSDを本体に固定する。 ちなみにネジはなくても多分大丈夫だが、衝撃などを受けた際にSSDがスロットから外れる恐れがあるので、付けておいた方が良い。 ネジを取り付けたら、これまでとは逆の工程でキーボードやパームレストを閉じ、全てのネジを締める。外したコネクターなどを接続しておくのを忘れないように注意したい。 全てが終わったら、マシンの電源を入れてみる。この時点では、まだSSDには何も入っていない。 ![]() 起動中。 ![]() デバイスマネージャを確認してみると、先ほど取り付けたmSATA SSDが認識されているのがわかる。 SSDの取り付けに関しては以上。 次回の記事では、作成したリカバリディスクを用いて、追加したSSDにOS環境をインストールする工程を掲載する予定。 |