Core i7搭載のThinkPad X230を使ってみる i5で十分だと思った
Core i7-3520Mを搭載したハイスペックなX230を利用する機会があったので、ベンチマークを行ってみた。
![]() 私が購入したX230は、Windows7やCore i5-3210M、4GBメモリ、7200回転の320GB HDDという内容を持つモデルで、その後市販のパーツを買ってきてメモリを16GBに、mSATA SSDを追加してプライマリHDDを128GB SSDという内容に換装。 先にも書いた通り、今回利用したモデルはCore i7-3520Mや16GBメモリ、128GB SSDを搭載する高性能なマシンで、CPUを除き、換装後のマイX230の内容とよく似ている。 どちらも高性能である事には違いないが、CPUが異なる事でどの程度の性能差があるのかに興味があったので、簡単にではあるがベンチマークテストを行ってみた。 なお、i7搭載のX230と私のX230は同じ128GBのSSDを搭載しているが、私のX230がmSATA SSDを搭載しているのに対し、Core i7搭載のX230は通常のSSDを搭載している。 当然、載せる場所もmSATA SSDがMiniPCIeスロット、通常のSSDはHDDベイといった具合に異なっており、両者では出せる限界の速度が異なってくる。 以下では、そういった内容についても触れていきたいと思う。 まずはWindows エクスペリエンスインデックスのスコア。 ![]() Windows エクスペリエンスインデックスは、各システムの性能の指標を数値で示してくれるWindows標準のベンチマーク。多くのベンチのように細かい数値は出ないため、大体の性能を把握するための簡易的なツールという印象である。 というわけでスコアはあんまり当てにはしていないのだが、やはり高性能なモデルだけあって、どの数値も高いスコアを記録している。 プロセッサのスコアに関しては、マイX230も今回のモデルと同じくらいの数値が出ていたが、グラフィックスの値が大幅に異なっており、内蔵GPUの性能差は大きいようである。 そしてディスクの性能。 ![]() Core i7搭載 X230のディスクのスコア こちら、最近のSSDらしい非常に高速なSSDを搭載している。 ツールで調べて見た所、Micron製の C400 MTFDDAK128MAMというSSDを使用しているようで、このSSDについての評判などは不明だが、とにかく高速である事には間違いない。 先にも述べたとおり、マイX230はMiniPCIeスロットに128GBのmSATA SSDを搭載しており、128GB SSD搭載と一口に言っても、今回掲載しているモデルのSSDとは中身が異なる。 ![]() マイX230のSSDのスコア 使用しているmSATA SSDは最大で6GBの速度が出る高速なSSDだが、MiniPCIeスロットがSATA2対応であるため、最大で3GBまでの速度しか出せないという現実である。 とはいっても速度はシーケンシャルの読み込みが200MB/s台と十分にでており、自分的には今くらいの速度でも全然かまわないのだが、SSDの性能を最大に生かしたいとお考えの方には、MiniPCIeスロットにmSATA SSDを搭載するというやり方はお勧めできない。 ![]() i7搭載X230のCrystalMark 2004Rの結果。 スコアで見ると、やはりCore i5搭載のX230よりもCPU性能(ALU、FPUの値)は高い。(Core i5のモデルのCPUのスコアは4万半ば) 同時に内蔵のグラフィック性能も若干でがあるが、高くなっている。 FF14(スコアは上からLOWとHIGH) ![]() ![]() ゲーム系のベンチに関しては、Core i5とCore i7のモデルとでは殆ど変らず。選ぶタイトルにもよるのかもしれない。 ・・という具合にベンチマーク等の結果を見ると、Core i7のモデルはCore i5のモデルよりもあきらかに性能が高いが、普段の作業でそれ程違いを感じるかというとそうでもなく・・・ 動画編集など用途によってはCore i7の方が処理が速いので良いのだろうが、文書の作成といったビジネス作業や画像の編集、動画を閲覧するなどそこそこの負荷の作業であれば、Core i5の構成でも十分快適に作業ができる。 例えばHDDをSSDに換えると体感速度の面で大幅に違いを感じる事ができるが、CPUに関しては下位と最上位モデル(Core i3とCore i7など)との比較ならばともかく、Core i5とCore i7の性能差にそれ程のインパクトは無いと思うので、個人的にはCore i5でも十分だと思う。 ただ前にも述べたとおり、CPUの性能を使う作業などではパフォーマンスが大幅に変わってくる可能性があるため、予算に余裕があるのであれば上位のCPUを搭載したモデルを選ぶと良いのではないだろうか。 |